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「おや、竜堂先生、口癖が出てますよ?」
パチパチとPCを叩いていた優の横から声がかけられた。
優「ああ、春川先生、すいません。耳障りでしたか…」
ふとかけられた声に優は目を向ける。
そこには同じく白衣を纏った女性が笑いかけていた。
春川 綾乃(ハルカワ アヤノ)
ストレートの黒髪を腰まで伸ばした、大和撫子という表現がぴったりの養護教諭である。(24)
綾乃「いえいえ、そんな事ありませんよ。お疲れ気味ですが、大丈夫ですか?」
綾乃は心配そうに眉をひそめた。
優「はは…、平気ですよ…。これでも昔はブイブイいわせたものですから…」
優は心配させまいと笑いかけてみせた。
綾乃「そうですか。娘さん…結衣ちゃんでしたね、お元気ですか?」
優「ええ、手の掛からない俺に勿体無い自慢の娘ですよ」
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