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ぺったりぺったり。
安物スリッパの気の抜けた足音が尚更優の雰囲気に合っていた。
「おー、ユウちゃんはよーっす」
優「うぃー。もうすぐホームルームだぞぉ」
「「「うぃーっす」」」
「ユウちゃーん、テスト問題教えて~」
優「却下だ馬鹿者。範囲はこないだ教えたろ」
「ぶー、ケチー!」
優「へぇへぇ、そのとおり」
優は教室に向かいながら他クラスの生徒達と話した。
優の朝はこんなモノだ。
そうこうしているうちに目的の教室に到着した。
2年A組。
彼が受け持つクラスである。
中がガヤガヤと騒がしい。
優「…またか…」
優は溜め息混じりにドアに手を掛ける。
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