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何事もなく事業が始まったがさすがヤンキー高。 ボール投げたり、電話してたり、寝てたり、喋ってたり。 授業に集中できやしない 隣の佐野も机に突っ伏してるし 教科書がまだ無いから貸して欲しいのに、使えないチビだ。 取り合えず黒板の文字をノートに写すが何の事かわからない イライラ 「…おめぇらいい加減にしろよ、ぶっ殺されてぇの。されてぇ奴は出てこいよ、殺してやっからよぉ」 ふぅ…言ったらスッキリした。 教室も静かになったし…でも教師もとまっちったよ なぜ? まぁいい 「佐野。教科書貸してくんね?」 ビクッとして佐野がこっちを向いたが、目が少し潤んでた。 大丈夫か? と声をかけようとしたがやめた かわりに頭を撫でてやった。 ワックスでちょっとかたかったが、佐野が安心したような顔をしたから良しとしよう 後でグシャッとなった髪を見て俺を蹴ったのは言うまでもない。 .
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