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かなみはりゅうやのことを、ただの人だと思ってふいと通りすぎる。
が、りゅうやは違った。
「なにあいつ。
かわいーじゃんか。名前なんだろう?」
すれ違うだけで思いが生じる。
たったすれ違っただけなのに。
そこが運命だと言うように変わっていく。
それに二人は気づかない…………
「はぁ。遅くなったわ。早く帰らなきゃ。」
と、鞄を手に持ち門をでる。
そこに女の子がたくさんあつまる。
かなみはいつものことかと思い、歩き出す。
この子達は誰かを待ってる。
「やぁ。待たせたな。」
キャアキャアとわめき出すので振り向いてみる。
「俺帰るわ。皆も帰ったら?」
………りゅうやね。
毎日りゅうやを待ってるのかな。
いつも、ごくろうなこった。
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