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「おじさ……、私まだ25なんだけど………」
男の表情が凍りついた。ピシッという効果音まで聞こえたような気がしたが、空耳だろうか。
顔色が、みるみる内に青ざめていく。
「日頃の行いとその無精髭とジェイソンの呪いですね、私にその呪いが移らない内にとっとと死んでください」
止めをさすのかのように女の人が冷たい目で男を睨んだ。
美しい顔立ちが冷ややかな視線を引き立て、言い様のない恐怖を呼び起こしている。
この人には逆らってはいけない。
背中の悪寒と、彼女の男とは別の意味で凍った表情から、脳がそう警告した。
が、それと同時に何かが引っ掛かる。
この2人を自分は知っているような、そんな気がした。
「人の命を救う看護師が死ねなんてとんでもない暴挙だよ、チャッキーくん」
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