#01 セイギノミカタ、囚われる。

8/16
前へ
/25ページ
次へ
「君の毒舌っぷりに、ぼくはなにか賞を送りたいね。ノーベルさんがマゾだったらきっと、『ノーベル女王様賞』なんて君ぴったりの賞を作ってたに違いないよ」 「ノーベルさん及びその子孫様方に12000回ぐらい激しく土下座してその拍子に頭蓋骨破損して死んで下さい、先生」 ……それにしても、温度差が激しい2人だ。 面白いようにコロコロ表情が変わる"自称"お兄さんと、 どこまでも無表情な仮面っぷりを貫くお姉さん。 例えるなら、燃え盛りながら己を変化させる炎と、こちらが手を加えない限りは静止を保ち続ける、水か。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加