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《苔ゴブリン》は、苔をかじった。
実は、アカネも誘ったのだが苔なんかヤダと断られた。
「あ、コレ美味しい!」
目の前にむしているキレイな緑色の苔を食べ続ける。
……実はその苔は昼寝中のエエエクだったのだが……
そしてその夜。
苔ゴブリンは酷い腹痛で気を失った。
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一方エエエクは、目覚めたもののここがどこだかわからない。
ただ猛烈に危険な気がして脱出するために必死で侵蝕を開始したのだった。
苔ゴブリンの体内だとも知らずに……
・
・
・
数分後、なんとか脱出したエエエク。
「!」
振り返って仰天!
全身をエエエクウィルスで侵食され白骨化した死体が!
エエエクは、もうどうしようも無くただ右往左往した挙げ句……
逃げるしかなかった!
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翌朝、苔ゴブリンの腹痛は治ったのだが……
「アカネちゃん、遊ぼー!」
アカネは振り向いて…
「!」
息をのみ…
《バタッ》
卒倒した。
「あれ!?アカネちゃん!?」
アカネが卒倒する直前に見たのは、駆け寄ってくる骨だった。
……この世は魔界……
死ですらも仮初め……
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