第3話

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Kがやってきた。 『今はお客様が多いからカバンだけ渡す。』 『あぁ、1日でも早く帰れよ。二度と顔も見たくねえ。』 『わかった。〓』 K、赤ちゃんの頃は… お父ちゃんも父親が居なかった時期がある。 Kの心にも深い闇が差し込まれているな… 父親が居ないことがどれだけ不憫かよく知っている。 今じゃ母親が居ないなんて… UはKに何を残してくれたのだろう… Mも一身上の都合でいつ死ぬかわからないが…… Aには嘘をついてゴメンな。お父ちゃん、今は再婚してるんだ。 いい人が居ないなんて嘘だった やはりKのあの鋭い目は、Aのためならどんなことでもするな… 気をつけないと💦 しかしだな。 いきなり現れたのがUの子供で、しかも親が俺じゃない。 しかも恵にそっくりか… 魔性がまたムクムクと頭をもたげるな… それなりに客にお茶を振る舞いながら、そんなことを考えていた…
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