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「あ、莉央もおいでよ。」
満里奈に引っ張られながらも
私は教室の窓から顔を出した。
「あっ・・・あいつ」
(さっきあたしのことを)
「ん?どうかしたの莉央?」
なんともさっきとはまるで別人のように笑顔を
まきちらしながらそいつは
2年の廊下を歩いていく。
そいつがあたしに気付いたのか
こっちにやってくる。
(ん?さっきの仕返しか?
やれるものならやってみろ!)
「君が転校生だね。この学校は気に入った?」
…………………は?
保健室の時とは全然違う態度を
見せつけられた私は思わず
「きもちわる」
そして後ずさりをしてしまった。
当たり前のごとく視線の痛さを
再びこの時味わってしまった。
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