ナルシーくん

入学式

｢…はぁ｣

やぁ、どうも。もうすでに家に帰りたくなったけど姉貴が怖いから一応クラスの席に座っている隆弘です。
何で溜め息ついてるかって??そんなのアレのせいに決まってるじゃないか。

｢今日も生徒会の皆様美しかったねっ!!｣

｢ねーっ特に蓮様!!僕、入学式の時に目合っちゃった!!｣

｢｢｢いいなーっ｣｣｣

そうコイツら。
クラスにいる何かやたらと可愛い男子。や、別に性格悪いとかじゃなくて。あっ抱き合ってる…ってかはっきり言ってめちゃくちゃ女々しいやつら。
何が生徒会の皆様!!だよっ。
そもそもどうやってコイツらを見付けたかって言うと、さっきの入学式の時だよ。

*

｢広っ｣

真っ白な壁で囲まれ、中央に赤色の絨毯(人が横に10人くらい並んでもまだスペースある感じの)がひかれ、パンフレットによると1学年で約240人くらいのが3学年集まれる程の広さのある講堂。

思わず、顔がひきつった。