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(;^ω^)「………おお?」
彼女の口から戸惑いの声が漏れる。が、当たり前だ。
銃というものは鉛玉を音よりも早く打ち出す武器であり、その鉛玉を切り裂いたと言うことは、その鉛玉を捉えきり、それを上回る速さで日本刀を振り抜かなければならない。
( ^ω^)(マジかおwwwそんなのドクオの持ってる厨二小説ぐらいにしかいねぇおwwwwwソース出せwwwww)
だから信じない。それならまだ自分が狙いを外した方が信じられるから。
一方男の方は現在俯き、心なしか震えているようである。
( ^ω^)(ほら、お侍さんブルってるおwwwあんな美形さんを怖がらせるなんてブーンってば罪づくり☆www)
しかし、外したとしてもおかしい。地面には確かに銃痕が2つ、男の立っていた場所を挟んで均等についているからだ。彼女は一発しか放っていないにも関わらず。
( ^ω^)(……ってあれ?)
と、ここで異変に気付く。
さっきまで立っていた男がいなくなっているのだ。
先程の現状と合わせて幻かと思うが、地面に転がる缶コーヒーが否定する。
( ^ω^)(門の中に入っちゃったかお?でもそれなら門が開くから気付くし…)
黙考する彼女。しかし状況は文字通り彼女が引き金を引いたことにより移り変わっていく。彼女の耳が、小さいが確かな人の足音を捉える。
( ^ω^)(…まさか)
足音は徐々に大きくなる。
( ^ω^)(いやいや有り得ないおwwwここからあそこまで直線距離で300Mはあるし、このビルの警備システムは相当だおwwwww)
直後に、まるで鋼鉄の板を強引に破壊するような破砕音。
(*^ω^)(…マジかおwwwww本当に銃弾を斬ったのかおwwwww)
恐る恐る、彼女は屋上に続く唯一の扉へ目を向ける。その顔は冷や汗をかきつつも、まるで誕生日プレゼントを開ける前の子供のような期待を浮かべている。
そして足音は扉の前で止まり。直後に扉は真っ二つにされ吹き飛んでいく。
ξ# ⊿ )ξ「…て~め~え~か~…さっきから人にだらだら殺気ぶつけて、その癖何もしないと思って人がコーヒー飲もうとした瞬間にお釈迦にしてくれたのは~……」
建物の闇から聞こえる男の声。それは凄まじい怒気を孕み、
ξ#゚⊿゚)ξ「叩っ斬られてえのか女郎ぉぉぉぉぉ!!」
ビルの谷間に響き渡った。
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