アニー
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その本は、アルバムだった。ひつじちゃんが、小さい頃の写真がいっぱい貼ってあった。 「ひつじちゃん、」 「うん」 「ひつじちゃんて、小さい頃からひつじみたいだったんだね」 「うん」 ふわふわの髪、白い肌、静かな目。 目は無表情なのに、口元だけいつも笑って見える。 ―ひつじちゃんだ。ひつじちゃんなんだなあ。 僕は、少し嬉しくなった。
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