4人が本棚に入れています
本棚に追加
「やーっほーっ!!!!」
「!!!!?」
私の眼前に何かが覆い被さってきた。
それは一枚の白い布をまとった
半透明な人間だった。
驚いた弾みで足を踏み外し
右側の段々続きの岩肌へ落ちかける。
「きゃぁっ!!」
私はとっさに身体を反転させるが
下半身を投げ出してしまう。
「おー、危機一髪だねー」
半透明な人間はゲラゲラ笑いながら私を見ている。
ドポンッ
踏み外した際下に落ちた石が
岩肌へ何時かぶつかった後、
波へとのまれた音がした。
「た、助けて…」
おかしな話だが私はとっさに幽霊に助けを求める。
「えー」
幽霊はニヤニヤしながらこちらを見ている。
「死にたいんでしょ?君」
最初のコメントを投稿しよう!