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的を得ている質問ではあったが
それどころではなかった。
「だったらそのまま手を離して落ちれば?
すごーく痛いだろうけど
死ねるよ?」
相変わらず幽霊はニヤニヤしている。
「し、死にたくないっ」
必死に懇願するが幽霊は聞き耳を持たない。
「だーかーら
君は死にたくてここに来たんでしょ?
よかったじゃん、目的達成」
すでに死んでいるからか
私を見て幽霊はゲラゲラ笑っている。
「ち、違う!!私は死にたいんじゃない!!
死ななきゃいけないんだ!!」
必死に抗議するが聞き耳を持たない幽霊。
段々と力も抜けてきた。
私は徐々に下へと落ちつつあった。
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