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ぐわっ 幽霊はそのまま足首をつかみ急上昇した。 先ほど足を踏み外した場所まで私は釣り上げられた。 どさっ 無造作に投げ出される。 目の前には笑う幽霊。 一瞬夢かどうかわからなくなる。 「さて……」 幽霊が語るよりも早く 私は来た道を走った。 道路に放置していた自転車の場所まで戻り らくがきだらけの自転車に乗り 道路を全力で走り逃げ帰った。 膝の痛みだけが夢ではないと告げていた。
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