Scene.1

9/9
前へ
/96ページ
次へ
「関口縁です。趣味は…………。」 あれ?俺、趣味あるっけ? 「…無趣味です。」 教室がどっと湧いた。 「関口君て面白いわね!」 須藤先生が笑いながら言ったので、俺は軽く頭を下げて席に戻った。 「お前っ、あれだけ悩んで無趣味て!何か有るだろ普通!」 香川が体を乗り出して突っ込んできた。 「……いや、無い…かも。」 「いつも家で何してんの?」 「寝てるか、起きてても特に何も。」 自分で言ってて俺って面白くねぇな、と思った。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加