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突然の出来事に彼等は慌てふためくだけだった。
白煙が徐々に晴れるとそこには麻美の姿は無く、代わりに黒装束の男が立っていた。
その出で立ちは時代劇に出て来る『忍者』そのものである。
「クソッ…なんだお前は!」
強盗の問い掛けに黒装束の男は彼等をジロリと睨みつけながら「影…」と一言問い返した。
「ハッ!場違いなコスプレ野郎は消えな!」
強盗の一人が叫びながら短機関銃を構えた瞬間、一陣の風が吹き、短機関銃を握る男の手首が宙に舞った!
黒装束の男が目にも留まらぬスピードで忍者刀で斬り付け手首を切断したのだ!
手首を失った男は突然の出来事に何が起きたのか理解出来なかった、つい先刻まで手首があった場所からはピュピュっと鮮血が噴き出し、その様を見た男は声にならない声で悲鳴を上げながら激痛にのたうちまわっていた。
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