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リーダー格の男が「マイク!しっかりしろ!」と叫びながら首から血を流し絶命した仲間に近付くと、不意に「ウグッ」と背後から苦痛に耐える様な声が聞こえた。
「トビー!」
リーダー格が振り返ると、トビーと呼ばれた男が顔を赤黒く変色させ手で首を押さえながら脚をばたつかせながらゆっくりと宙に浮かび上がっていた。
「ア…グエェ…ゴ…ガガ…マ…マーク…た…タずけデ…」
「待ってろトビー今助けてやる」
マークと呼ばれたリーダー格の男が駆け出すが、みるみるトビーの顔がドス黒くなり、口から泡を噴き出しながらトビーは絶命した
トビーの首には黒い糸が深く食い込み、その糸で天井の梁を支点にしトビーの身体を吊り上げていたのだ。
「なんなんだよ…一体俺達は誰を相手にしてるんだよ…」
マークは仲間を全て失い愕然となった。
そんな彼の眼前に再び黒装束の男が現れた。
「貴様ら治外法権を悪用し己の私利私欲の為に罪無き者を多数死に至らしめた悪行断じて許し難し…」
黒装束の男は怒りの眼差しで忍者刀を引き抜き構えた。
「このクソッタレのジャップが!」
マークが叫びながらホルスターから拳銃を引き抜き引き金を引いた瞬間、眼前にいたはずの黒装束の男が姿を消した!
否!消えたのではなく、跳び上がりマークの背後に跳び移ると同時に忍者刀を背中から心臓目掛け突き刺した!
「あ…ア…ガ…こ…ソん…な馬…鹿…な」
口から吐血しながら苦しむマークに黒装束の男は「貴様等が殺めた者達にあの世で詫びるのだ!」と言いながら突き刺した忍者刀を更に深く食い込ませ一気に斬り上げた!
マークは大量の血液を噴き出しながらヨロヨロと歩き力無く倒れ事切れた…
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