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執事長のおかげで落ち着いたサリスは部屋の近くの壁に寄りかかって静かに吉報を待っていたのだが、焦り始めたせいか部屋の前をまたいったりきたりし始めた。
そんなサリスの頭の中には最悪な状況ばかり浮かんでいた。
─もしかしてマリアの身に何かあったのか…や、流産したのか…など…
自分の嫌な想像のせいで冷や汗もかきはじめたサリスはそれでもマリアを信じて待つことにした。
先ほどまで寄りかかっていた壁にまた寄りかかるとサリスは自分の汗を拭き始めた。
サリスがちょうど全ての汗が拭き終わった頃、やけに部屋の中が騒がしいと思っていたら勢い良く扉が開いた。
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