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「劉備殿の目指す天下ってどんなの?あ、私頭弱いから簡単に言ってね?」
「建国の時の演説じゃ分からなかったのか…(-_-)」
「いいから!」
「私は人が、民が笑っていられる世を目指している…つもりだ。多分その世の到来は、私にしか出来ないだろう。曹操殿は確かに凄いが、彼の目指す天下は古の晋王朝の過ちを再犯しかねない。孫権殿は才能に恵まれ、まだ年若で苦労を知らない。彼には民の気持ちは分かるまい。」
「ぶっぶー!最初に難しい言葉はダメって言ったのに!」
「む、難しかったか…?」
「劉備殿が自画自賛なとこしか分かんなかったよ。」
「そういう意味ではないのだが…目指す世は、最初に言った通りだ。」
「劉備殿は何になりたいの?皇帝?」
「天下が一つとなったなら、誰か相応しい者が皇帝につくだろうし、誰もいなければ私にも覚悟はある。でも私は皇帝になりたい訳ではない。」
「じゃあ何になりたいの?」
「ん?…ふふ、お前が隣でずっと笑っていたなら、それで良い(^_^)」
「…小さな夢///もぅ叶ってるじゃない!」
「ふ…そうだな。」
天下は君の二の次です。
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