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(´・ω・`)「……」
彼女が出ていった部屋には奇妙な沈黙が保たれていた。ずっと天井を仰ぐショボン。彼らの会話を聞いていたドクオ。
沈黙を破ったのはショボンだった。
(´・ω・`)「ねぇ、僕は間違えていたのかな」
自分では正しいと思いながらも彼は正直これでよかったのかわからない。人にはそれぞれの理想を持っているからだ。彼はただ自分の理想をブーンに強制したにすぎなかった。
それを聞き、いままで黙っていた彼は少し考え、言った。
('A`)「いや、間違えてないんじゃないっすか?」
その言葉はとても曖昧なもの。聞き方としたら自分には関係がない、無関心的な回答だ。
それを聞き少し不満に思ったのか再度問う。
(´・ω・`)「僕は幼なじみとしての意見を聞いているんだよ、ドックン」
('A`)「……」
彼らは幼なじみ。小さい頃から一緒でとても仲が良くお互いあだ名で呼んでいた。組織にも二人で入りお互いを高めあった。
二人とも組織では異様な程の成果を残し昇格していった。幹部にも二人で選ばれた。しかしドクオは幹部になることを断った。
幹部になることは自ら殺人をしなくてもよいことになる。ただ指示を出し待っておくだけで多額の報酬を貰える。安全かつ確実。そのため皆幹部になろうと努力する。
だがドクオは「俺には向かない」とだけ言いいまの地位にいるのだ。
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