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ブーンはまだ歩いていた。時刻は丑三つ時。そろそろ帰ろうかと考えたがショボンのことを思い出しやめた。いま帰ってもまだ自分の中で燻っている黒い感情が整理できていないからだ。
( ^ω^)「あぁあぁああー……」
頭を抱える。もうものっ凄く落ち込みながら。
( ^ω^)「どぉーしy」
ドンッ
(;^ω^)「いたっ」
それが悪かった。前方不注意だったため思いっきり誰かにぶつかってしまった。しかし力負けしたのはブーンで彼女は思いっきり尻餅をついてしまった。
(;^ω^)「う……うぼぁ……」
さらに打ち所が悪かったのか悶え始める。ちなみに尻餅をしたとき真面目に打ち所悪いと骨がなんとかかんとからしい。
「……おい」
(;^ω^)「うぐぐー」
「……おい」
(;^ω^)「あいきゃんとふらい……」
「聞けよ!」
(;^ω^)「?」
痛みのあまり聞こえてなかったがどうやらぶつかった相手らしい。乱暴ながら何処か気品のある凛とした声色。艶がある金髪。まるで宝石の様な蒼い瞳。
ξ゚⊿゚)ξ「……人にぶつかっておいて謝罪もないのか?」
これがこれから始まる物語の奇妙な出会いだった。
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