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ξ-⊿-)ξ「ハァ……」
会ってまだ間もないと言うのに彼はまたため息をついた。これは彼の癖なのだろう。何処か呆れたように話し出す。
ξ゚⊿゚)ξ「ここら辺は普通女性が一人歩き回る場所じゃない。……知られたくないことだってあるだろうな」
ξ゚⊿゚)ξ「何処からなら帰れるんだ?」
(;^ω^)
まさかそこまで見抜かれていたとは予想外だった。彼はブーンが何か隠したいと解ったのだろう。しかし確かに知られたくないことがあるブーンには好都合だった。
ξ゚⊿゚)ξ「……早くしろ」
( ^ω^)「えと、真っすぐ進んであそこをそうでかくかくしかじかシカクイムーブ!」
ξ゚⊿゚)ξ「そうか」
それだけ言うと彼はゆっくりと歩きだす。
( ^ω^)(……ふーん)
そこでブーンは気付いた。彼が痛がる自分に配慮し成るべく揺らさないよう歩いていることに。まるで割れ物を持つかのように優しく抱えている。初対面なのにここまで気を使う人間も珍しい。
( ^ω^)(なかなかやるじゃん)
なんとなく気分が良くなった。他人からの優しさにあまり触れなかった彼女にとってはとても嬉しいこと。
( ^ω^)「フンフフーン」
とりあえず鼻唄を歌ってみた。
ξ゚⊿゚)ξ「黙れ」
……あまり優しくないのかもしれない。
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