ξ゚⊿゚)ξ疾風のようです。

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  朝食後の会議は思いの外はやく終わった。いつも騒いでいるブーンは大人しく、ドクオも最小限のことしか言わなかったからだ。 会議が終わるとドクオは席を離れ自分の机に座った。しかしいつものようにパソコンはしない。 タバコを吸いながら長年使ってきた銃のメンテナンスを始めたのだ。 ブーンは知ってる。彼はタバコをほとんど吸わないことを。そして彼がタバコを吸うのは精神的に疲労しているときだ。 モララーが殺されたことが原因かも知れない。ドクオは他人の死を平気な顔をしてみるが内面では苦しむ。モララーとドクオは仲が良かったらしい。 しかしこんなこと考えるだけ無駄なのだ。 真実はドクオしか知らないし、彼が自ら話さないのならそれを聞く理由もない。 ブーンは食器を集め流し台へいく。 暗殺は今日深夜。まだまだ時間はある。 今日は何をしようかと彼女は皿を洗いながら呑気に考える。  
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