序章

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この世に探偵という職業は果たして 存在するのであろうか。 私は推理小説を読むたびに そんなことを考えてしまう。 『探偵』といっても職業として存在しているのは興信所とよばれる所くらいだ。 と言っても彼らの仕事は よく小説やドラマでみるような 殺人事件の解決ではなく、 浮気調査や行方不明の捜索 その他いろいろの調べ事らしい。 現実には滅多にミステリアスな殺人事件が 起こらないってことなんだけどね。 (起きてたまるかつーの) 殺人事件は警察が処理するし 犯人が難しいトリックを考えて殺人することなんてそうそう起こらないしね… たとえ犯人が一生懸命考えたトリックでも今の科学で警察が全力で捜査すれば絶対に犯人は捕まるし …だから 探偵は現代から滅んだと思っていた。
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