恋のキューピッド、来襲

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いや、非合理的なうえに利己的なだけか…。 「まったく…、わたしはデリケートなのラかラ、もっと大切に扱ってほしいのラ! じゃあそろそろお前もあったまってきただろうから、さっさと聞きたいことを言ってほしいのラ。」 正直な話、俺は、顔を洗ったりパジャマを着替えたりと身仕舞いを済ませたかったのだが、この少女のほおをふくらませてイライラしている様子から、なかなか気の長いほうではなさそうなので、さっきの非礼をわびる意も込めて、少女に応えることにした。 また部屋壊されても困るしな。 「さっきお前は数万光年離れたトコからこの地球にやってきたっつったけど、とゆーとあれか、お前は宇宙人的存在なのか?」 我ながらこのような稚拙な質問をすることには抵抗があったのだが(だって宇宙人って(笑))、実際先程のような不可思議な現象を起こせるくらいなのだからありえるんじゃないかとふんだのだ。
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