恋のキューピッド、来襲

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そして俺は気付く。 俺の後ろにいる生き物の気配。 つまり呼吸に。というか吐息に。 「ふーッ」 「うわぁぁっ!!」 突如うなじに感じた冷気に反応し、俺はすぐさまベッドから飛び降りる。 そしてそのまま体を回転させ犯人を見定める。 「ルラララ。やっと気付いてくれたのラ。ちょっと前置きが長くないのかラ?」 そこには小学生ほどの小柄な少女が立っていた。ベッドの上に仁王立ちだった。 少女は、白と黄と桃のフリルで全体を彩っていて、なんというか、いくら小学生でもこれを着ているところを友達に見られたらドン引き必至なんじゃないかと思わせるほどの派手な格好をしていた。 わかりやすく、俗っぽく表現するならば、いわゆる日曜の朝早くからテレビで放送している女の子向けアニメ(プリキュアだっけ?)に出てくるキャラのような服装だった。 いきなりメタな発言かましてくれた少女に突っ込みたいことは山ほどあったが、まずは一つ…。
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