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達也は毎日、泣きながら帰っている。
そして、家の前に着くと服の袖で涙を拭い母親に悟られないように明るい声で「ただいま!」と言う。
すると、台所で晩御飯のしたくをしている母親から「おかえり!」と言う声が返ってくる。
それを聞くと
達也は、自分の部屋に
駆け込み、ふとんに
もぐって泣いていた。
親に、いじめられている事を言うのは気恥ずかしさと、心配をかけたくないと言う思いから達也は、口に出すことが出来なかった。
だから、達也の心を癒してくれる人は、誰一人いなかった。
こんな日々が続いていた……。
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