四神八龍神伝外伝

八龍神達の一日

その頃、当事者の二人は……

｢｢遅刻だーー‼‼｣｣
ひたすら学園に向かって走っている。
二人が八龍神の力を使わずに走っているとはいえ、決して足は遅くない。
むしろ、速い方である。
起きる時間が遅く、気付けばもう約束の時間。
だから少しでも遅刻の時間を早くしようと全速力で走っている二人である……

しかし、二人の家から学園迄少し遠い。
更に、信号と開かない踏切で更なる時間ロスである。
……最低一時間は遅れるだろう。