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始めて彼に会ったのは何時だったかな?
確か三~四歳だったと思う。
あの時の私はあまり感情の起伏がない子供だったと思う。
こんなに感情豊かになったのは、彼奴のおかげだろうなあ……
「美佳良いか? もうすぐ父さんの友達が子供を連れてやって来る。お前と同じ位の年齢だ。仲良くするんだぞ」
父は優しく私に語りかける。
父は誰よりも私に、母さんに優しかった。
だからこそ、母さんも父さんと結婚したんだと思う。
「はい……父さん……」
私は感情を込めるのもそこそこに父に言葉を返す。
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