大切な人

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少しして私の父さんの友達が私と同じ位の男の子を連れてやって来た。 「良く来たな! 待ってたぞ」 父は酷く嬉しそうな声を出す。 表情も酷く嬉しそうだ。 「良く言うよ。何時も喧嘩してた相手が来たのだからな」 相手は、苦笑しつつ話している。 「まあ、その話は置いといてだな。その子がお前の息子か?」 「そうだ。お前とこの女の子と同じ位の歳だ」 「おい、美佳。一緒に遊んでやれ」 父に促されて一歩前に出る。 「うん……」 「ここの案内してよ」 少年はとても可愛い笑顔を此方に向けた。 「良いよ……じゃあ此方……」 私は視線をそらしつつ、父の友人の子供を案内する事になった。
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