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「し、失礼――――ブフォッ! あ……頭を上げてくだ、さ――プスーッ!!」
「…………は、はい」
いかにも『私は笑いたいのを必死で堪えています』という体ではあったけれど、上官から頭を上げるように言われてしまえば、従う他はない。
ここまでのやり取りで、一体何がツボに入ったのかは知らないが、これだけ笑いを取れたのなら、ズバコロはないだろうな……。閣下もあれで、ジョークがお好きな方だし。
おそるおそる顔を上げると、そこにいたのは――――
「ネメシスさん!?」
そこにいたのは、ベノア商会からネクロスにやってきた仮面の傭兵・ネメシスさんだった。
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