見習い魔法使いの学習机

立派な魔法使い

そして最後に、
バンクスはもう二度と魔法使いには戻れない。

これは要するに、
俺と同じく試験を受ける権利を永遠に剥奪という事だ。

リスナをクビになった時、
他の魔法協会に入ろうとは出来ないという事だ。

だからバンクスは
魔法が使えるが、
魔法使いではない…

要するに、
悪魔と呼ばれるようになる。

世界には、
三つの部類に分かれていると言ってもいい。

それが、
人間…。

魔法使い…。

そして悪魔…。

この三つだ。

人間とは、
普通の人の事だ。
魔法が使えない。

魔法使いは、
魔法協会に働いている人の事を言う。

そして悪魔…。
これは
魔法協会に入っていない無所属の人の事。
魔法が使える。
主に
魔法協会をクビになったりした人や、
魔法協会を恨んでいる人。

そいつらは、
魔法協会を敵意している。

それが悪魔……。

俺は
自分がもし、
試験に落ちちまって
魔法使いになれなくなっても、
バンクスが悪魔になる事だけは防ぎたい。

バンクスに悪に染まって欲しくないのだ。

魔法が使えるからって、悪魔になる必要もないし
一緒に何か商売するのもいいかもな。

だが、
それはあくまで
もしかしたらだ。

だから俺は………。

今は精一杯頑張る。

立派な魔法使いになるために！