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「ハ、ハルト君…。」
アイシャは
声までも震えていた。
この展開は
俺の想像を超えていた。
察するに、
バンクスは魔法で
アイシャの部屋に
ネズミがいる事を知り、
起こさないように
静かに部屋に入り込んだ。
そこには、
やはりネズミがいて
バンクスは
捕まえようとする。
だが素早いネズミを、
そう簡単に
捕まえれるわけがない。
魔法なら楽だろうが、
もし魔法を
ここで使えば、
魔力に気づいて
アイシャが
起きてしまう可能性がある。
だから魔法無しで、
捕まえるしかない。
捕まえようと、
何度も何度もネズミに近づくが、
やはり
逃げられてしまう。
そのうちネズミは、
クローゼットの
開いていた引き出しに入った。
バンクスは、
慌てて引き出しの中身を出してネズミを探した。
もし着替え中に、
引き出しから
ネズミが出てきたらいけないからだ。
その時に、
アイシャは目を覚まし
バンクスが
下着をあさっているようにしか
見えない状況を
見てしまったのだ。
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