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君を拾った日。
それは雨の振り止まない冬の夜のことだった
――――――
「寒‥っ」
12/2
薮や伊野ちゃんなんかが俺の誕生日を祝ってくれるって言うから昼に出掛けて今はその帰り。
随分時間が経ったようで外は暗いしいつの間にか雨は降ってるし、‥寒いし。まあ冬なんだから寒いのは当然なんだけど。
そんな中をダッシュで帰る。だって俺傘持ってねーんだもん。
「にゃぁ‥」
この角を曲がれば家だ、ってところで鳴き声が聞こえた
この鳴き声‥
嫌な予感しかしない
「まじかよ‥、」
恐る恐る角を曲がってみた。
嫌な予感は的中
そこにいたのはダンボールの中で雨に打たれる小さな猫だった―‥。
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