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程よく照明が落とされたフロアー。
所々にブラックライトが配置され、単なる大部屋の一室がそれなりの雰囲気を演出する。
入口を入った真向かいの正面には、大型のスクリーンがあって、今流行の女性歌手のライブ映像が流れている。
音声は、また違う流行の歌手達の歌が流れているのだが、いずれにせよ気に止めて見る者も、聴く者もいなかった。
目の前の女性に酔い、一杯ずつの酒に酔う場所でそんな男はいないよね。
ここは、キャバクラ。
週3回の勤務で私はここに通っている。
これが仕事。
これも、仕事…なのかな。
深く考えようとする。
否、考えようとした事はあった。
香水と煙草の匂い、嘘と情熱の混ざる場所にいつも目眩を感じながら入店する。
でも、アルコールが程よく入ればそんな事はどうでもよくなり、私は店の中に溶けてゆく。
『榮美さん、3番テーブル指名です。』
『はい。』
私の使命。
そこにいつも落ち着かせた。
それが現実であり、答えだった。
1人のG構a成n員gに出会うまでは。
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