第1章 過去の敵を指宿で打つ

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 時刻は11時を過ぎるくらいになった。キャッチボールまで済むと、いよいよ野手と投手で行程が分かれる。基本的には、野手はメイン球場に残り、投手はサブ球場へ移動となる。  さらに、投手、野手それぞれの中でも、4、5つのグループに別れ、メニューをローテーションすることになっている。  例えばA班が打撃練習なら、B班はティー打撃、C班はバント練習、D班は守備練習、E班は先にランチを食べる。  決められた時間が経過すると、A班がランチとなり、B班は打撃練習、C班はティー打撃、D班はバント練習、E班は守備練習へと移る、という具合である。  このようにグループで行動することで移動、練習中の混乱を減らし、効率を上げるのである。  練習メニュー表は、一塁側ベンチのホワイトボードに掲示される。  優希の背番号である「22」は、投手陣のC班の欄に含まれていた。メンバーは、先発投手の町田、中継ぎの榎田、新外国人のアイバー、エドワード。メニューは、一ヶ所ノック、ランチ、投内連携、投げ込みと移っていくグループである。
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