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黒髪少女はいつの日も
広がる痛みの中で
たった一人ぼっちで
耐え続けて、耐え続けて
「仕方ない」と呟いて、
気遣い進んでいく
とまらない、とまれない
どんどん進んで、少女が
ほら、いなくなる!
戻れない、戻らない
「私は今日も泣きません」
と、
人間(わたし)は言う
人間(わたし)は言う
言葉に嘘を並べながら
「大丈夫?」
「できますよ。
まだまだ先は在りますから人を越えるの、
すぐ」
黒髪少女の成れの果て
掴めない、一つの夢
重なる嘘の仮面を
塗り続けて、塗り潰して
「嘘じゃない」と呟いた
言葉は小さくて。
一人になっていいんだってさ
間違いなんて許さない
と、欠ける、この道
もう一回、もう一回
「私をどうか笑わせて」
と、
人間(わたし)は言う
人間(わたし)は言う
笑顔に嘘を貼り付けながら
「もう良いかい?」
「まだなのです、
まだまだ夢は叶ってないので。
嘘の笑顔を
また」
もう一回、もう一回
「私は今日も笑います」
と、
少女(わたし)は言う
少女(わたし)は言う
一つの夢を追いかけながら
「もう良いかい?
まだなんです。まだまだ夢は叶ってないので」
夢幻(むげん)掴むまで
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