鬼ノ副長

2/3
前へ
/18ページ
次へ
貴方は局長 俺は副長 共に歩めない哀れな親友 上を目指すそのためならば 俺は鬼にだってなってやる 募集で生まれた浪士組 武士を目指して居る貴方と 浪士組のみんなのために 俺は鬼になることを決めた 例え世界のみんなが 俺を鬼だと言っても 俺が貴方を武士にする だから貴方は座っていて 貴方は局長 俺は副長 共に歩めない哀れな親友 上を目指すそのためならば 俺は鬼にだってなってやる 芹沢鴨と言う人物 最初は悪だと思っていた あの時部屋で見た笑顔に 悪を演じていた事を知った だけど上が貴方の事 暗殺せよと命ずなら 俺は身も心も鬼になろう 全ては近藤さんのため 貴方は筆頭 俺は鬼副長 似てる運命狂おしき二人 「近藤を守り阿修羅になれ」と 俺は泣いた 最後と決めて もうすぐこの組は終わるだろう 狂った時代の波の中で それが未来だと言うのならば 俺が未来を変えてみせよう 「あの人は今どこに居るのか」 「何だか胸騒ぎがする」 「大丈夫あの人は強いから」 「心配しなくても平気なはずさ」 俺は走る 貴方探して 何処に居るのか悲しき親友 貴方が死んだ言うのならば 俺は貴方に命捧げよう 昔々ある所に 人斬りだと思われていて 俺達の頂点にいた 心優しき俺の親友 貴方は俺を恨んでないか (私は武士として死ねないが) 恨まれても仕方がない (皆を守れて良かったと思う) 貴方は俺の迷いのせいで (私は先に逝ってしまうが) 死んだも同然なのだから (後の事は歳に任した) 貴方は局長 俺は副長 共に歩めない哀れな親友 上を目指すそのためならば 俺は鬼にだってなってやる もしも生まれ変われるならば… その時はまた親友に…
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加