築波ねの峰より落るみなの川 恋ぞつもりて淵となりぬる

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使いを終わらせて、家に帰る途中、公園を通る。いつもなら沢山の人がいて、賑やかだが、今日は人の気配がしない。行きがけに、祖父さんが言っていた¨最近物騒だから¨という言葉は嘘ではない。この辺りで子供が何人も行方不明になっている。多分、そのせいで人がいないのだろう。そんな事考えながら、通りすぎようとしたら、微かな物音を聞いたような気がして振り返った。…誰もいないと思っていたら、人がいた。自分と同じぐらいの、眼鏡を掛けた少年だった。なんとなく、目が離せなくなり、じっくりと見てしまう。すると、少年のほうも自分に気がついた。  「一緒に遊ぼ!」  笑いながらその子は俺にちかづいてきた。驚いて言葉が出ない俺に話を続ける。  「そうだ!お腹へってない?」  満面の笑みで、返事を待たずに腕を引っ張られた。
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