1章 入り口

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「何をしている、こんな時間に!?」 と声をかけられた。暗くてよく見えなかったから、思わず 「あなたは誰?」 と言った。 木陰から身を出した人は、男だった。 「俺はは坂本だ。坂本 龍馬(さかもと りょうま)。お前こそ誰だ。」 と聞かれたので、 「さっ、櫻井遥香と言います。」 「ほうー。遥香と言うのか。いい名だ。」 と急に言われたので、なぜか少し胸がキュンッとした。 「遥香はここで何をしていた?」 その言葉に私は困った。何をしているかと言えば別に何もしてないけど、これからどうしようかと迷った。 「奇妙な服を着ているな。お前はこの国の者ではないのか。」 「私は、日本人です!!」 と言った。
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