1章 入り口

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「威勢のいい女だな。」 と笑われた。 いやいや、こっちは笑い事じゃねーっつうの! と心の中で思った。 しかしどうしよう。タイムスリップならば帰り方が分かんないし、ここで暮らすのも無理があるし... 「もしかして、行き宛てに困っているのか?」 と聞かれた。 ここは、はいと言うべきなのか。でも、見ず知らずだし…… だけど、 「はい。私はその……自分がどうしてここにいるのかが分からないんです。私を...助けてくれませんか?」 自分ながら凄いことを言ったと思った。初対面だし見ず知らずだし。 しかし、彼の言った言葉は意外だった。
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