1章 入り口

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「助けてくれなんて、図々しいな、お前。俺は忙しいんでな。」 と言って、彼は歩き始めた。 うわー、なんだこの人。助けて欲しいのに、助けないのかよ。 とか思いつつも、さっき言った言葉や今の状況で悲しくなり泣きそうになった。私はその場に崩れ落ちた。 あーあ、これからどうしよう。これが夢だったらいいのに。 パチンッ… 頬を叩いたら痛みがました。やっぱり夢じゃないのか。 すると…… 「お前は冗談も通じないのか。帰る場所がないのだろ?わしについて来い。ほら、さっさと歩く!!」 と言って、手を差しのべた。
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