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「どうして……」
そう言った瞬間、私の頬をつたう涙がこぼれた。
「おっ、おい!泣くなっ。すまなかった、言い過ぎたから泣くのをやめてくれ…。」
と言った。私はこの時から、この人は信頼できると思った。
そして彼の手をとった。
―――――…………………
―――………………
―……………
無言で歩くこと数分。彼の宿に着いた。
「ただいま。今帰ったぞ。」
すると、小柄の少年が現れた。
「お帰りなさい、龍馬さん。遅かったですね。…あれ、この人は?」
「こいつはさっき拾ってきた。部屋につれていけ。」
拾ってきただと~!!
ま、まぁ…
拾われた身だけども、ほかの言い方があるんじゃないのー。
「部屋は今はあの部屋しか空いてないんですけど…
龍馬さんどうしますか?」
あの部屋…
どんな部屋なんだろう?
「もうあの部屋しかないのか、片付けてくるから、しばらく待っていろ。」
彼はそう言って、部屋に向かって行った。
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