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と、そんな昔の事を思い出している内に、日向は既に一階リビングのドアの前まで来ていた。
リビングに着くと、日向は肩から僕を降ろし、日陰の元へと歩いて行く。
「姉ちゃん。何か手伝うことねぇー?」
「そうね、じゃあお願いしちゃうね」
そう言って、日陰は日向に紅茶の入ったカップを手渡す。
僕はというと、既に椅子へと腰を降ろし傍観を決め込んでいた。
僕の座る椅子の前には、テーブルに朝食が既に盛りつけられていて、日向が今運んでいるティーカップでどうやら終了みたいだ。
毎度の事ながら、朝食とは思えないほどの豪華さである。
これを朝食としているなんて。
なんて、思考を孝策する隙を与えない程の早さで、日向はティーカップをテーブルに並べた。
そして僕と日向は、日陰の着席を待って朝食を取りはじめた。
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