序章

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「いやぁ…すまないね。私としたことが…」 「いや、気にしてませんから。あの…部屋に行っても良いですか?」 彼女が居なくなってから一度も踏み込んで居ない場所。 主を失い、時が止まり、進まなくなった空間。 「構わないよ。」 「ありがとうございます…」 一礼して、リビングを後にする。 階段を昇って突き当たりを右に。
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