頬を撫でる風(陸上部の恋)

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†後輩Side† そして先輩が卒業する前の記録大会 私がの記録の計測の番になった 風が私の頬を切る 世界が、風が私に見方してくれているようだった 私はこれまでで一番の走りが出来た その結果 私は先輩の記録をぬいた 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・はぁ 抜きましたよ 先輩の記録 抜きましたからね」 先輩は苦虫を噛み潰したような ・・・複雑な表情をしていた 先輩の記録はまだはかっていない 先輩はいつもよりいや、あの時以上に真剣な面持ちで走った 結果は 私の記録を抜いていた 私は今立ってる地面が崩れて行くような崩落感を感じた 「はぁ・・・はぁ・・はぁ なぁ、後輩ちゃん 俺も、君に伝えたい事があるんだ」 私はつい素っ気ない返事をしてしまう 「なんですか」 私にも泣きだしそうなのをこらえ やっとの思いで一言返した 「俺さ後輩ちゃんが好きだ」 一瞬先輩が何を言っているのかわからなくなった 「え、そんな 嘘、ですよね」 うまく思考が出来ない 喉を絞り出して出した言葉がこの一言だった 「嘘じゃこんな事言えないよ?」 今までこらえていたのに 「・・・ヒック ・・ヒック」 涙、私の瞳からは大粒の涙がポツリポツリと地面を濡らした 「ず、ずるいですよ 先輩 ・・・ヒック 私が伝えようとしていたのに」 私が先に言おうと思っていたのに 先輩に言われてしまった 「あ、あの 本当に私でいいんっすか」 私は先輩にもう一度聞いてみた 「勿論と、言うか後輩ちゃんがいいんだよ」 まるで 涙腺から温泉のように涙が湧き出てくる 悲しい訳じゃない むしろ嬉しい 陸上部の皆+先生の前だったけど 先輩と付き合うことに 数ヶ月後・卒業式 今日で先輩も卒業だな 寂しくなるな~ あっ、先輩みっけた 「せ~んぱい」 「うわ どうしたの後輩ちゃん」 「先輩に伝えたい事がありまして」 「伝えたい事」 「はい 先輩 卒業しても走って追いかけますからね」 半分本気で言ってみる 「あはは 後輩ちゃんは本当にやりそうで怖いなww」 本当に大学にも走っていくもんね
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