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「はぁ!?ジャンピング土下座とか古くね?
まぁしょうがねぇ…
この俺に不可能がないことを見せてやろう。
そいや!」
「ぐへぇ!!!」
今現場の情報が入ってまいりました。
外人さんがジャンピング土下座するのをワクワクしながら見てたら、なんと!外人さんの膝が俺の鳩尾にめり込みました。
あ、ふらふらする…。
「ははは!どうだ?俺の痛みがわかっただろう。怪我人に対して土下座なんて要求した罰だ。」
「彰は…、目の…前が真っ…、暗になっ…た。」
夢の中のくせに痛みがあり、そのせいで意識が遠退いていく。
「え、ちょっと待てよ!俺の回復薬出せよ。」
「ム、リぽ………」
あ…カップラーメン3分過ぎてた、ってか食べ逃した。
そんなことを思いつつ、ブラックアウト。
清々しい朝の光が顔に降り注ぐ。
目覚めると俺の部屋のベットの中だった。
当たり前なのだが…。
不思議なことに、夢で喰らったはずの鳩尾の痛みがあり、しばらく声すら出せずにうずくまっていた。
不思議な夢だったな。
まぁもう見ることもないだろう。
この時はそう思い、すぐに忘れる事にした。
その日の夜、俺は不思議なことに夢の中で目を覚ました。
その瞬間に飛び込んできた人物に、叫びそうになった。
「よう…、
また会ったな?」
そこにはニヤリ、と悪役のような笑みを浮かべた昨日の外人さん、
”ジン”がいた。
今思えば、これが俺のこれからの物語の始まりだったのだろう。
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