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「え~と……説明めんどくせぇ。…まぁ何でもいいじゃん。」
髪を掻きながら、視線を空中に漂わせた後、結局一番聞きたい事は聞けなかった。
いつもはぐらかされる。
こいつの事だからただ単に面倒なだけなのかも知れない。
前にしつこく聞いたら、「は?てめぇ女かよ。男には知られたくないことの一つや二つあるもんだぜ?まぁぶっちゃけ面倒なだけだがな。」、とどや顔で言われてムカついたから最近ではたまに聞くだけだが、やはり気になる。
俺はこいつの事を親友…、いやそれ以上の存在だと思っている。
だからと言って恋愛対象で好きな訳でもない。
俺はゲイとかでは断じて無い。
そっちはマジ勘弁。
女の子が大好きさ☆
まぁあえて言うなら自分の半身みたいな感覚になるのか?
もしこいつが不安定な夢の存在であれば、いずれ会えなくなると思う。
だって夢はいつかは覚めるものだろ?
でも無駄に現実感があるこいつがいなくなって欲しくない。
それよりも半身のようなこいつを失ってしまった後、今の自分ではなくなりそうで怖い。
だから実はこいつは実在して何故か知らないけど夢を共有しているとか、俺の守護霊だったりとかファンタジーな事すら考えてしまう。
よくわからないが今までにない不思議な感覚だ。
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