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まぁ、用心に越したことはないか?
スラッと、鞘から刀を抜く。
「は?」
いきなりの俺の行動に、意味がわからないジンがいかぶしげに顔を歪める。
念のためで、何もなかったら恥ずかしいからジンには何も伝えない。
抜いた刀の切っ先を影の真上に向け、限界まで伸ばす。
ガシュ!!!
「ジジジ、ジ…、操作、不…ノ……ウ…。」
!!やはり隠れていた。
刀が上手く貫通しバチバチッという音と共にそれは姿を現した。
刀を元の長さに戻せば、それは落下してきたので脇へ避ける。
墜ちてきたそれを見ると、バスケットボールくらいの大きさで、カメラのレンズのようなものがあり、下の部分には銃が取り付けてあった。
反応があると困るので、直接は触らず、ゴロンと刀の先で転がしてみる。
俺の刀が貫通した内部を見てみると、基盤やケーブルなどが切断され火花が散っていた。
これは…機械なのか?
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